豊田市能楽堂 能「葵上」(観世流)
2019-12-31


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TTR能プロジェクトによる説明があり、さまざまな鳴り物や地謡の説明があり、楽しむことができました。はじめて能を見る人にも、非常にわかりやすかったのではないかと思います。

 能の「葵上」は、以前にも見たことのある曲目です。今回、意外に思えたのが、短い能でした。以前に見た時は、短いという印象はなかったです。やはり以前と見方が変わっているように思えます。

 能の内容は、葵上に取りついている魔物の正体を突き止めるために、巫女を呼び出し、六条御息所の生霊であることを告げます。そして、六条御息所の生霊は葵上を連れ去っていこうとしますが、行者の横川小聖の祈祷が葵上の横ではじまります。六条御息所の生霊と横川小聖の法力の戦いが繰り広げられます。生霊は悪の心が消え去り、霊は退散します。

非常に迫力のある舞台です。主人公の葵上は登場人物としてはなく、能の舞台にひいてある装束だけでイメージを膨らますことになります。面白い設定の舞台だと思います。

[音楽]

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