書籍「蒼穹の昴(4)」
2020-07-04


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 意外に外交の登場人物が多くでてきます。この小説では、宿命や天命というようなものと人の生き様というものの重なりが多く描かれてあります。人生で、運命という言葉を使うと楽なのですが、実際は、個人の力をもって生きている。その力をしても変えられぬ宿命などのような物は、やはり生まれた状態であり、それを突き返すような勢いのある登場人物がよかったです。

 紫禁城に渦巻く権力への野望から、天下を覆さんとする策謀などが次々に起こり、人々を不幸へと飲み込んでいく感じです。

 やはり、春児を、文秀、そして、春児に妹が印象に残る内容でした。最後は、やはりスッキリとした感じで終わります。それぞれの生き残った人が、やるべきことを行うための未来が見えるような感じの終わり方でした。 この後の小説もあるようなので、読んでみようと思っています。

「蒼穹の昴(4)」、浅田次郎、講談社

[読書]

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