「挑む」の記事で、「熱力学の地平を広げる」の内容は、熱力学の独特の数値の印象がある「エントロピー」について書かれてありました。エントロピーは増大するものだが、数値計算の世界でエントロピーが減少する場合の確率があると書かれてあり、非平衡の現象を理解する上で新たな理論が出てきそうな印象を受けました。
大きな記事ではないのですが、狂犬病に関する内容があり、毎年世界で1500万人の人がワクチンを投与されているが、しかし、5万人が狂犬病で死亡しており、犬のウイルスが強いことが書かれてあります。狂犬病のウイルスは噛んだ個所から神経細胞を一つ一つたどって脳まで到達するようで、感染してから2〜3週間後には、激しい痙攣や苦痛などを伴って死亡する。世界的に取り組んでいることは、治療法の開発ではなく、犬の発病を抑えることであり、ペットフードなどに薬剤を入れることが検討されているという記事がありました。
だまされる脳の特集記事は、アメリカ人が意外、超常現象を信じていることが書かれてありました。記事で気になったのは、プラセボ効果というものです。何の有効成分もない物質や偽りの治療によって患者に生じる有益な効果が意外に大きいことが明らかになってきた。うつ病に対して、抗うつ薬ではなく、偽りの薬の方が効果がよい場合もあるようで、将来は、医師たちが偽りの治療薬や治療法が行われることも想定されるとの記事でした。
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